「直感」は正しい!
私たちの選択の「根拠」はどこにあるのでしょうか。
「サイエンス」誌で、魚から哺乳類に至る脊椎動物88種について「意思」に関わる遺伝子10個が脳にどう発現しているかを、丁寧に比較しています。
その結果、これらの遺伝子が、驚くほど種を超えて保存されていることがわかりました。
つまり、4億5千万年前に、すでに意思決定に関わる脳回路は十分に成熟していたわけです。
「直感」は正しい!
意思決定は決して「高度な知能」ではなく、私たちが想像できないほど進化の初期から、堅実に存在している脳の「癖」なのです。
意思選択とは、本能的な直感、つまり動物的勘にほかなりません。
自然界では直感的な判断は、命に関わります。
ライオンに追われたシカは逃げる方角を瞬時に決定します。
理詰めで熟慮する時間はありません。
判断を誤れば餌食となります。
長く厳しい自然淘汰を経て洗練されてきた直感は、進化的に正しさが保証されているに違いありません。
人間は、つい自分の意思決定の能力に、動物とは異なる大層な「知性」を想定しがちですが、私たちの直感は生物進化の産物そのものです。
表層的な「知性」の傲慢などにはビクともしない力強い生命プロセスに、私たちは感謝を忘れてはいけません。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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