睡眠時間が短いことは自慢にならない
人は生涯の30%ほどを寝て過ごします。
一見無駄とさえ思えるほどの膨大な時間を睡眠に費やしていることになります。
睡眠時間は、人によって随分と異なります。
睡眠時間が短いことは自慢にならない
毎日5時間以内という短眠タイプの人もいれば、9時間以上の長眠タイプもいます。
働き癖のある日本人にとって、「長眠タイプです」と告白するには勇気がいります。
上司が睡眠時間を削って仕事をしているのに、部下が毎日10時間寝ているようでは体裁が悪いものです。
ですから働き盛りの年代は、睡眠時間を短めに申告する傾向があります。
しかし、睡眠時間が短いことは何の自慢にもならないのです。
その理由は、睡眠は必須な生物学的プロセスだからです。
睡眠を完全に剥奪すれば必ず死に至りますし、わずかな睡眠不足でも学習・認知機能が低下します。
睡眠は単なる休憩ではないのです。
仕事に匹敵、いえ、それ以上に大切な行為だと思います。
そして、もう1つ短眠タイプと長眠タイプには遺伝的決定の要素が少なくないという理由があります。
実際に短眠タイプの家系がいくつも知られています。
人口の5%を占めると見積もられています。
となれば、
「長眠タイプではなく、短眠タイプである」
ことを自慢することは、
「女性ではなく、男性である」
「黒人ではなく、白人である」
ことを自慢することと似て、非常に難しい問題が浮上するというわけなのです。
睡眠は、生命にとって大切な生理現象です。
だからといって寝さえすればいいというものでもありません。
自分自身の適正睡眠時間を知り、質の良い睡眠をとることを心がけましょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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