「関西人」 = 「おもしろい」?
大阪には、毎回、独特の雰囲気がありますね。やはり大阪の受講生には明るく個性的な人が多く、話を聞くより自分で話す方が得意な人が多い気がします。(笑)
東京では私もそんな関西人の一人でたまにお笑い芸人のように、冗談のひとつやふたつを期待されることもあります。
私は専門家ではないので、これは結構、困ります。
「関西人」 = 「おもしろい」?
テレビからくる「お笑い芸人」 = 「関西人」 = 「おもしろい」というイメージは強いですね。(ちなみに大学の同級生の「和泉 修くん(けつかっちん)」など、本物の吉本興業は、普段からメッチャおもしろいです)
こういったあるものを見た時に受ける感情、嗜好はこのように無意識のうちに条件づけられていることが多いのです。過去にこんな実験結果があります。
赤ちゃんのそばに白ウサギのぬいぐるみを置きます。
すると赤ちゃんは白ウサギのぬいぐるみに好奇心を示し触ろうとするのです。
しかし触ろうとする時、背後でドラをドーンと鳴らすのです。
すると大きな音が嫌いな赤ちゃんは泣き出します。
しばらくすると、赤ちゃんはまた白ウサギに手を伸ばそうとしますがまたドラをドーンと鳴らすのです。
目の前の白ウサギのぬいぐるみをさわろうとするたびに大きな音が鳴り、怖い目に合う赤ちゃんは、そのうちそのぬいぐるみが嫌いになって触ろうともしなくなります。
この実験で興味深いのは、その反応が他の類似した様々な面にも同様に現われてしまう点です。
その赤ちゃんは、何度も怖い目にあわされたためにウサギのぬいぐるみだけでなく、ぬいぐるみに類似した本物の白いウサギ、白いネズミ、白いクマ、そして白衣を着た人までも嫌いになる傾向があります。
優しい顔をしたサンタクロースも、白く長いひげを生やしているために嫌いだと思ってしまうかもしれません。
こうして赤ちゃんは白いものが嫌いなまま成長し、その嫌う理由がよく分からないまま大人になってしまうのです。
これが無意識のプロセスで精神的疾患やトラウマができあがってしまう過程です。
あなたが関西人である私をみて、おもしろい冗談を言ってくれると期待してしまうのもテレビで関西出身のお笑い芸人がおもしろい事を言っていたから過去に、おもしろいことを言う関西人にあった経験があるからです。
関西人が東京の人はクールだ、冷たいと思うのもそれと同じ。過去の経験が無意識のうちに精神的疾患やトラウマを形成してしまっているのでしょう。
このように好き嫌いは、誤解に基づいたものが結構あります。
あなたの好きな人のタイプとか、食べ物の好き嫌いも恐らく無意識のうちに形成されたものかもしれませんね。
では午後からも頑張っていきましょう!
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