近江商人の遺言
「三方良し(さんぽうよし)」という言葉をご存知ですか?
商売には「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」が必要です。 売り手と買い手がともに満足しまた社会貢献もできるのが一番良い商売であるということを意味する、近江商人の心得なのです。
近江商人の遺言
近江商人といえば、その昔遠い他国へ旅をして商売をする行商を業としていました。
「三方良し」の精神を記したのは、近江商人の麻布商中村治平衛宗岸という人物で、妻と息子に先立たれ、70歳となった宗岸が1754年に遺言として書き置きしたものが原典であるといわれています。
他国に行商に出かけるときには持参の商品がその国の人達に気持ち良く受け入れられ、人々の役に立つことが先で損得はその結果次第である、利益だけを求めるのではなくなによりも行商先の人々の立場を尊重することが大切である、という意味の教えなのです。
その書き置きが基となり「三方良し」の標語が生まれ今では時代を超えて通用する近江商人の行動指針となっています。
行商のみならずこの考え方は私達のビジネスにも共通する部分がありますよね?
もちろん、利益よりもなによりも人のために奉仕せよということではありません。お金の循環は大切です。
ただ、人々に商品やサービスが受け入れられてはじめてビジネスは成り立ちます。 そのためには、先ずは商売を行える基盤となる人間関係を構築するところから固めていく必要があると思うのです。
昔の教えにも、ビジネスのヒントが隠されていますよね。
では午後からも頑張っていきましょう!
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