人は「1000円」より「980円」を好む
お昼どき、ランチを食べに飲食店に入ると気づくことがあります。
それはランチメニューの価格。
980円、880円、860円、780円・・・
この様なバラバラとした数字がズラッと並んでいますよね。
そして1000円というピッタリの価格が少ないのです。
1000円と980円、たった20円の差なのに980円は、なぜかお得感、満足感、安心感を与えてくれます。
人は「1000円」より「980円」を好む
人は、1000円や500円といった切りの良い数字より980円や498円などのように端数の付いた価格の方が割安感を覚えます。
まず1000円よりも一桁少ないという桁数の違いのほかに日本では9が「苦」、8は「末広がりで縁起よい」ということからも、端数の数字に親しみを覚えるのかもしれません。
親しみの点で言うと欧米では、8よりも9がよく使われます。価格設定でも、99.9ドルや9.99ドルをよく見かけ8という数字はお得感のなかに含まれません。
8や9が示す意味そして一桁の違いを人間の脳はかなり大きくとらえているのですね。
1000円と980円、あるいは990円と980円では脳が受ける印象もかなり違う訳です。
人の数字や桁数に対する感じ方を考慮してランチメニューの価格設定もなされているのですね。
それでは今日も、充実した1日をお過ごしください。
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