タクシー運転手の「海馬」は大きい?
今は“カーナビ”という便利な機械があります。
このお陰で、安心して行きたいところに行ける時代になりました。
でも、カーナビがない時代は、私達もお客様を載せて運転するタクシー運転手も道を知らないと運転できない時代でしたよね。
特に、道が入れ組んでいるロンドンの街を運転するタクシー運転手は、かなり道に対する記憶力が良かったといわれています。
実際に、記憶を司る「海馬」の大きさを比べたところタクシー運転手のキャリアが長い人ほど「海馬」が大きく、「海馬」が大きい人ほどタクシー運転手に向いていたそうですよ。
タクシー運転手の「海馬」は大きい?
どんな人でも記憶のトレーニングをすれば海馬は大きくなります。
成人になってから、成長する脳の部位はこの海馬と直感を司る「線条体」だけです。
もともと記憶力の得意な方が、タクシー運転手になる可能性も高かったのかもしれませんね。
いずれにせよ、海馬の大きさと記憶力の良さは比例しているようです。
その海馬ですが、記憶が一時的に蓄えられる場所となっておりそもそも容量は小さく、記憶が入るとすぐにいっぱいになってしまいます。
その為、海馬は記憶を整理し、容量が大きい大脳新皮質に記憶を送ることで新しい記憶を獲得するスペースを作るのです。
また、一旦大脳新皮質に蓄えられた記憶を、海馬に引っ張り出し、似たような記憶とつなぎ合わせることで、新しい知識が生まれるといわれます。
大脳新皮質内では固定されている記憶が、海馬に引きだされると、他の似たような記憶と混ざりやすくなります。
そして、また大脳新皮質に戻されまた記憶として固定されるのです。
この、海馬で行われる記憶と記憶の混ざり合いが知識やアイデアを生み出す時なのです。
ですから日頃から五感を通じて海馬に色々な刺激を送っておくと五感から取り入れられた記憶が一時的に海馬に保管され大脳新皮質にしまってあった記憶が引き出されると似たような記憶同士が混ざり合い新しい知識やアイデアが生まれるのです。
アイデア発掘も海馬で行われるのですね。
それでは今日も、充実した1日をお過ごしくださいね!
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