言葉を要しないコミュニケーション法
ジャズピアニストの上原ひろみさんの演奏を聞いたことがありますか?私の好きなアーティストの一人です。
大阪でのクインテット、京都でのソロ、そして、昨年は東京で、上原ひろみトリオのワールドツアーを見ました。
ベースは、ジャズ界の重鎮 アンソニー・ジャクソン(ミッシェル・ペトリチアーになど)ドラムは、サイモン・フィリップス(ミック・ジャガーやジェフ・ベックなど)
全曲アドリブのトリオ・バトル。本当の意味での今日だけの演奏です。
心から音楽が好きだという彼女の想いが全身で弾くジャズ・ピアノの演奏に込められていて聴くだけでエネルギーをもらえる演奏です。
ラスト・ナンバー「ALIVE」では、「シート・ベルトをお締め下さい!」のMC通りの大迫力のハイスピード感溢れるトリオ・バトル。大興奮、大満足の夜でした。
先日テレビでも特集されていましたがご興味のある方は、一度ナマで彼女の演奏を聞いてみてくださいね。
音楽を通じて、魂やエネルギーと言ったものが伝わってくる演奏で、他の音楽とは一味もふた味も違うものを体感いただけるはずです。
そんな彼女のインタビュー記事がある雑誌に掲載されていましたよ。
その中でも特に印象に残っている言葉がありましたので一部ご紹介いたしますね。
言葉を要しないコミュニケーション法
「ピアノはどこか永遠に片思いの存在(?)かな。いつか両思いになりたいと思っているけど、残念ながら今はまだ片思い。わかったような気になるとわからなくなって。だから面白い!すごく色んな顔を持っています。人に愛されてきたピアノはまさに愛されている音がします。でも、ひどい扱いを受けてきたピアノは寂しげだったりひねくれた音がするんですよ。それを1〜2時間かけて愛を込め、弾き込んでいくとだんだん心を開いてくれる、そういった意思疎通をする相棒でもありますね。ツアー中は1台でも多くのピアノに私のことを覚えてもらいたいと思うから。。。」
ピアノに片思い、、、って、彼女のピアノに対する感じ方は独特で面白いですよね。
そして、音楽も言葉に代わる世界共通言語だということを教えてくれたのが次の言葉でした。
「英語がしゃべれると友達ができると思っていたけれど、ピアノが弾けると友達ができるということを実感!しかも弾けば弾くほど、さらに増える!それがとても不思議でした。しゃべったことがなくても一緒にセッションすれば分かり合える。国籍も肌の色も違う人たちが世界中から集まってきて音楽で分かり合える、そして同じ志を持った人たちと一緒に過ごすことが幸せです。」
私達は言葉ができないから、世界の人々と意思疎通ができないと思いがちですが、実は言葉以上にコミュニケーションできる手段があるのですよね。
それは、彼女のいう音楽であり、またある人にとってはスポーツであるかもしれません。
あるいは、あなたの取り組んでいるビジネスであるかもしれませんよ。
彼女の言葉から、言葉以外にも人々と非常に深いところで結びつくことがあることに気付くことができました。
では午後からも頑張っていきましょう!
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