名前が思い出せないのは年齢のせい？

「あの人の名前は何だったっけ？」
なんて会話をしながら特定の人物の名前が思い出せないと嘆くことはありませんか？
その度に、“年を取ったせいだ〜”と思い込むことがありますが人の名前を忘れる原因は年齢を重ねたことではないようなのです。
人の名前は、記憶の一部ですよね。
記憶は神経細胞から別の神経細胞に信号が走ることにより再現されます。
１つの記憶に関与する神経細胞は数多くありそれらの神経細胞に何回も信号が流れることにより記憶が再現されているのです。
新しくできた記憶は、比較的思い出される回数が多いため神経細胞に信号が流れ易くなっています。

名前が思い出せないのは年齢のせい？

つまり記憶は、神経細胞間の信号がスムーズに流れるかどうかでもあるのです。
頻繁に思い出す記憶は神経細胞間の信号が流れ易くなっておりあまり思い出す機会がない記憶は信号が流れにくくなっているのです。
この現象は、まるで使っていない機械や道具のようですね。
機械や道具も、あまり使っていないと潤滑油が切れて動きが鈍くなったりします。
脳も同じで、あまり使っていない神経細胞とそこを流れる信号の反応が鈍くなっているのです。

その証拠に、毎日呼んでいる家族や友人の名前はすぐに出てくるでしょう！？
人の名前も、その人をどれくらい頻繁に思い出しているかあなたの生活にどれほど関係している人間なのかが影響しているのです。
もし人の名前が出てこなかったら「年と取ってしまった」と嘆くより「最近、その人と疎遠になってしまっているなあ〜」と思うと良いかもしれません。

年齢とともに、名前の記憶が思い出し難くなっただけで、消えてしまったのではないのですよね。
もちろん、年齢を重ねるごとに名前が思い出し難くなってくるのは若い時に比べて、記憶している名前の量が増えていることも原因の一つです。
若い時より、経験を積んでるんですね。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです！