完璧な企画書ほど読まれない?
「大事な話があるんだけど」
そう上司や友人の誰かから言われると、ソワソワして落ち着かなくなりませんか?
何だろう?とありもしない想像をして聞いた途端、緊張が解けたように聞いたことも忘れてしまいます。
人は、未完成なものや不完全なものにほど注意や関心を引きよせやすいのです。
他にもこんな例があります。
目標に向かってがんばっているとき、人は達成しなくてはならないという緊張感を持って一心不乱に頑張りますよね。
でもその目標に到達してしまうと安堵感のためか緊張が一瞬で解け、目標として掲げていたことさえもサラッと忘れてしまうなんてことありませんか。
このように、人は目標に向かって取り組んでいる間はそれに対して集中していますが、達成した目標については忘却してしまい、反対に、目標に向かって頑張ることを途中で中断されたり、達成できない状態が続くと緊張状態が継続しその間、記憶に強く残る傾向があります。
このような現象を「ツァイガルニク効果」と言います。
完璧な企画書ほど読まれない?
この人間の特徴を上手く利用したのが・・・
テレビのコマーシャルや連続ドラマですよね。
先が知りたいと思う、調度よい場面で切り、続きは来週、あるいはCMの後で放送するようにしているのです。
この続きが知りたいと、未完了の状態であるため人は緊張感を持ち、その先を知るまで落ち着かない状態になりますよね。
でもその先が放送され、続きが分かった途端に内容のことなどサラッと忘れてしまいますよね。
未完了で引きずられているために緊張感が続き記憶に残りやすいという人間の特徴を上手く利用しているものです。
この「ツァイガルニク効果」のためか完璧な企画書より、完璧ではない企画書の方が良く読まれると言われます。
これもまた、読む人の緊張感や先が知りたいという思いが想起されるからでしょうか?
人の関心を引きつけておくためにはすぐに結論を見せるのではなく多少、完了を先延ばしにする方が効果的なのかもしれないですね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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