脳が、大まかに捉えてしまうのはなぜ?
先日、テレビでこんな場面がありました。
ある外国人が、日本人の男性と話をしていたのですが、その日本人がその他大勢の日本人の中に入ってしまうとどの人と話していたのか分からなくなったのです。
これは私達にも良くあることですよね。
髪型やスタイルが似ている中国人の観光客が沢山いると誰がどの人か、分からなくなるものです。
でも実はこれ、ほとんどの場合、関心がないからなんですよね。
例えば、西洋絵画に興味がない人は、どの絵画を見ても同じような絵に見えてしまいます。
女性のファッションに興味がない男性は、女性がどのようなファッションをしようとも良く分からず、結局好きなモデルの顔で服を選んでしまうことがあります。
アルコールのワイン等でも同じことでしょう。
ワイン好きで詳しい人は、ワインの年代や産地、注ぐグラス等の細部にもこだわります。
脳が、大まかに捉えてしまうのはなぜ?
しかし全く興味がない、何を飲んでも違いが分からない人はそれらを全く気にしないものです。
何事も興味がないものほど、物ごとを大まかに捉えるものです。
この、似ているものを大まかに捉えてしまう、というのは脳の記憶の習性でもあります。
日本人はこんな顔である、中国人もこんな感じである、と大まかなくくりで捉えるので細部である顔の識別までできないのですね。
しかしそれは脳の性質上、自然なこと。
最初は全て大まかに捉えれば良いのです。
脳は、大きな概念→小さな概念の順番にしか理解できません。
そして徐々に細部を理解する。
それができれば、その分野に興味を持てるようになった証なのかも知れません。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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