シェイクスピアの台詞も脳の特性から生まれた!?
“But love is blind, and lovers cannot see the pretty follies that themselves commit.”
(しかし、恋は盲目であり、恋人たちは自分たちが犯す愚行に気づかない)
これはウィリアム・シェイクスピアの喜劇・戯曲「ヴェニスの商人」に出てくる有名な台詞です。
これが書かれたのは1590年代。その頃から「恋は盲目」という認識があったのですね。
この言葉通り、人は恋をすると常識や理性を失ってしまいます。
人柄がガラリと変わってしまう人もいますよね。
でもその状態は長く続くことはなく、ある時ふと夢から覚めるように元に戻ることがあります。
我に返ったように、自分は夢でも見ていたのだろうか?
何故他が見えないほど夢中になったのだろうかと思うものですが……安心してください!
それはあなただけに起こることではありません。
シェイクスピアの台詞も脳の特性から生まれた!?
人間の脳の「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」「扁桃体・頭頂側頭結合部が、その現象を巻き起こしているのです。
人が恋に落ちると、「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」から、脳内物質(ドーパミン)が大量に分泌されます。
ドーパミンが大量に分泌されると「扁桃体・頭頂側頭結合部」という批判や判断を司る脳の動きが鈍くなります。
そのために人は盲目になり、脇目も振らず、一心不乱に恋人を想ってしまうのですね、しかし残念なことにドーパミンの大量分泌は長続きしません。
そのため人が盲目でいられるのは、ある一定の期間のみなのです。
「ヴェニスの商人」に出てくる「恋は盲目」という言葉。
とても素敵な言葉ですが、これも人間の脳がなせる技。
脳の特性がなければ、ロマンチックな台詞や戯曲も生まれなかったのでしょうね!
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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