人が見慣れたものに愛着を覚える理由
人間の脳の特徴は2つあります。
ご存知の方も多いと思いますが、「安定化志向」と「可塑(かそ)性」ですね。
脳は急激な変化を嫌い、少しの変化しか一度に受け入れることができません。
そのため、人の脳は、慣れているものを受け入れやすく新しいものを拒絶しやすいのです。
人が見慣れたものに愛着を覚える理由
新しい発想やアイデアに対して否定的になったり人とは異なることをしている人に違和感を覚えたりすることがあると思いますが、それは、保守的な人間だからというよりも、脳が新しいことより、どこかで見たことがあるもの、見慣れたものに愛着を覚えるからなのです。
こんな実験結果があります。
被験者にある写真を2枚見せて、好きな方が決まったらボタンを押すように指示をします。
すると眼球が動き、見る時間が長くなったときにボタンを押すのだそうです。
つまり、好きだから見るのではなく、見ているから好きになるのです。
それが本当なら、一目惚れという現象も初めて見るものに好意を寄せているわけではないということになります。
これまでの人生で親しくなった人、好きになった人自分好みの目や顔や鼻など、何かしら相手に見慣れた部分があったからこそ惹かれたのでしょう。
一瞬見て、相手の中に見慣れた何かを見つけたのです。
自分の見慣れたものに親しみを覚え、惹かれ、安心感を抱く、これは人間誰もが持つ脳の特徴といえます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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