「直感」は正しいか?
スターバックスのコーヒーはお好きですか?
今や日本をはじめ、世界中の誰もが知るコーヒーブランドである、スターバックスですがスターバックスをここまで大きくしたのはその基礎作りをしたCEOハワード・シュルツの「直感」であると言われています。
その背景とはこのようなものです。
1960年代後半、良質のコーヒーに情熱を持っていたアルフレッド・ピートという人物は当時アメリカで飲まれていたまずいコーヒーを何とかしたいと考えていました。
そこで、カリフォルニア、バークリーにコーヒー豆を売る店を開いたのです。
そのアルフレッドの店に刺激された人物がいました。
それが、ゴードン・バウカ―と他2名のアメリカ人でした。
彼らは1971年に、「スターバックス・コーヒー・ティー・アンド・スパイス」をシアトルにオープンします。
その数年後、スウェーデンの家庭用品メーカーのアメリカ副社長をしていた、ハワード・シュルツは、仕事でシアトルを訪れスターバックス・コーヒーの美味しさに感動するのです。
そして、このコーヒー市場にかなりの可能性があることを「直感」したのでした。
その後、スターバックスのマーケティング責任者となり後にスターバックス社を買収し世界的に展開したのはハワード・シュルツだったのです。
彼はシアトルに訪れて飲んだスターバックスの味からその可能性を「直感」で感じ、まさに自分の感覚で現在のスターバックスの基礎を作り上げたのでした。
このように、成功者の多くは「直感」や自分の感覚を信じて実行している人が多いのです。
「直感」は正しいか?
サルを用いた実験で次の様なものがあります。
サルに課題を与えやらない時は、そのサルが好きではないエサを与え、挑戦して正解した時は、好物のエサを与え挑戦しても失敗した時は、何もエサを与えないという実験をしたのです。
あえて課題に挑戦しても失敗すれば何ももらえず課題を回避すれば、好物ではないにしろエサはもらえるという状態にサルを置いたのです。
するとサルは、たびたび、課題に果敢に挑戦するという態度を見せたのです。
それも、自ら進んで挑戦したときの方が強制的にやらせた時よりも正解率がはるかに高いという結果も出たのです。
これは一体何を示しているのでしょう。
サルは、無意識のうちに「自分の能力であればこれを成し遂げることができる」という判断を自分の中で行い、その感覚どおりに挑戦しているのです。
このことは人間にも言えることです。
自分の能力がどこまであるのか直感で感じとりまたその感覚が正しいと信じることができるからこそハワード・シュルツのように成功できるのです。
実は、直感は、脳の部位「線条体」の中の記憶なんです。人間の脳は、6歳くらいで物理的成長がとまりますが、脳の部位の中で、「海馬」とこの「線条体」だけが使えば使うほど、物理的に大きくなることが分かっています。
ですから、自分がある程度以上経験値のある分野での直感はかなりの確率で、正しい結果をだすことができます。
以前、ある脳科学者とお話をしたときにこの線条体の話になり、「将棋の羽生善治さんの線条体は、(計測したわけではないけど)普通の人より絶対に太いはずだ」というお話を伺いましたが、本当にそうだろうな~、と思いました。
(ある程度、経験値のある分野で)
- 人間、直感で「やろう!」と思った時はすでに半分以上成功している
- 直感でできると思ったことは必ずできる、ただ自分の感覚を信じること
自分の直感、感覚こそ、もっとも信じるべき本来の力なのかもしれませんね。
それでは、今日も、自分の感覚を信じて充実した1日をお過ごしください!
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