コンピューターは人間の脳より優秀?
5人のプロ将棋棋士がコンピューターの将棋ソフトと団体戦で戦う「将棋電王戦」が先日行われていましたね。
ひと昔前までは、コンピューターと人間の脳なら必ず人間の脳が勝つだろうと当然のように思っていましたが最近は必ずしもそうではないようです。
人間であるプロの将棋士側が、有利となるルールに若干変更になったにもかかわらず、またしてもコンピューターが勝利するという結果になってしまったとか。
コンピューターが勝利したことで、人々の間に「ソフトの実力はトッププロ棋士に並んだ」という意見が出始めているといいます。
少し前まで、コンピューターなどに人間の脳が負けるはずはない!そう信じてきた私達も、人間の脳には限界があるのかと認めなくてはならない時代が来たのでしょうか?
実際の試合に挑み、コンピューターに勝った豊島七段は試合を迎える前に、コンピューターを相手に1000局近い対戦をこなしていたと言います。
また一方で、敗れた棋士は、「コンピューターソフトは自分が思っていないような手を指してくる」とその強さを認めるコメントをしました。
果たして、脳とコンピューター、一体どちらが優秀なのでしょうか???
コンピューターは人間の脳より優秀?
総合的に見て、脳はコンピューターより優れていると言われています。
コンピューターは、数値の計算、単純な事務的処理を得意としそれらを高速で処理することができます。
一方で、高次元な思考、直感的な判断、創造、といった面は人の能力の方が優れていると、一般的には言われているのです。
ただし今回、人間の方が優れていると思われていた高次的な思考、直感的な判断、といった面がコンピューターによっても対等に発揮されていたような気がします。
それでは一体何が、違うのか?
私は、コンピューターにない人間の強さはメンタル面、潜在意識の力、言いかえれば、火事場の馬鹿力だと思えるのです。
奨励会在籍経験もある強豪の古作氏はこんなことを言っていました。
「追い詰められた時、コンピューターに比べてトップの将棋士が抜け出すことが多いように感じている」と。
プロの将棋士が最後に抜けだす力こそ、人が潜在意識の中に無意識に持っている、火事場の馬鹿力なのではないかと。。
すでに、オセロやチェスの世界では、世界チャンピオンでももうコンピューターには勝てなくなくっているといいます。
それが将棋の世界にも及ぶことも、考えられないことではありません。
でも、、、忘れてはならないのはそもそもコンピューターは人間が作り出したものだということです。
例えコンピューターが人間を上回ることがあるとしてもそれを開発する脳が、そもそも人間にあることを頭の片隅に覚えておきたいものですよね。
では午後からも頑張っていきましょう!
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