ついでに買ってしまう理由
あなたもお持ちだと思いますが、普段着るスーツの中には、高級な素材で作られたブランドのスーツがありますよね。
そんな品質の良い、新しいスーツをもう一着欲しくなり、いつものお店に行ったところをイメージしてください。
店員があなたのサイズや雰囲気に合うスーツを試着室に持ってきました。
そのなかには、スーツ以外にそのスーツに合うワイシャツやネクタイ、女性であればブラウスやスカーフも一緒に用意されています。
あなたは折角だからと全て試着して外に出ました。
ついでに買ってしまう理由
「まあ、お似合いですね!」
「このサイズが、調度いいですね」
「このシャツとネクタイ(ブラウスとスカーフ)もすごく合っていますよ」
店員から心地よい言葉をもらい、自分でも「なかなか似合うな〜」と思いながら、気分良く試着室に戻り、全ての商品を持って出てきました。
外で待っていた先程の店員が「お疲れ様でした。いかがですか?」と声をかけてきます。
「このスーツ頂きます」と答えるあなた。
「ありがとうございます。。。ところで、こちらのシャツとネクタイ(ブラウスとスカーフ)はどうなさいますか?」 と店員から聞かれました。
さて、ここであなたはどう答えますか?
8割以上の人が「そちらも一緒にお願いします」と答えるのではないでしょうか?!
なぜかと言うと、そこには「リテンション・リダクション効果」が働いているからです。
「リテンション・リダクション効果」とは、緊張状態が消滅したあとの、注意力がおろそかになっている状態のことを指します。
ブランド品や宝石などの高級な買い物など、日頃我慢しているものを購入する時、人はそれなりの緊張感を持って購入していますよね。
そのような思い切った買い物をする時に、目的の商品に関連し、且つ、それよりも安いものを一押しされると気が緩み、ついでに買ってしまうのです。
思い出すと、目的の商品以外に、押されたものを買ってきてしまった経験があるはずです。
私たちは、高額で緊張が緩んだところをうまく突かれてしまっているのかもしれません。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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