人は急には変われない
講演会等で感銘を受け、「明日から変わるぞ!」と意気込んでみたけれど、結局何も行動できなかった・・・
モチベーションが上がったが、家に帰ったら下がってしまい、結局元の生活に戻ってしまった。
講演会やセミナーによく参加される方は、一度くらいこういう経験があるのではないでしょうか?
これが、何ども続くと、「自分は変わることのできないダメな人間なんだ」と自信をなくしてしまいます。
最悪の場合、その後、行動さえしなくなってしまうこともあります。
人は急には変われない
ですが、安心してください。変われなかったのは、あなたのせいではありません!
なぜなら人間の脳の仕組みがそうなっているからです。
脳には、大きく分けて2つの特徴があります。「安定化志向」と「可塑(かそ)性」です。
「安定化志向」は、文字通り「変化したくない。現状のままでいたい」という特徴があります。
脳が、急に変わらないように歯止めをかけるのです。
安定化志向は、社会生活を行なっていく上で非常に大切です。
人間は、それぞれ「性格・人格」や「セルフ・イメージ(自己像)」を持っていますが、これらは、脳の特徴である安定化志向により簡単には変化しないようにできています。
しかし、全く変わらないのも問題ですね。自分の価値観が人に迷惑をかけてしまう場合には、逆に考え方を変えないと社会生活がうまくいかなくなってしまいます。
そこで人間の脳は、「可塑性」と言って小さく変化できる性質を持っています。
「可塑性」は、外からの刺激に反応して、少しだけ自分自信も変化するのが特徴です。
小さく少しずつなら変わることができるけれど、急激に大きく変わることはできない仕組みなっているのです。
脳の仕組みを理解し、無理にモチベーションを上げるようなことはせずに徐々に脳を慣らしていくのがいいでしょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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