長期記憶と短期記憶の仕組み
記憶は、「短期記憶」と「長期記憶」の2つに分けられます。
10秒前、20秒前の出来事を記憶しているのが「短期記憶」です。
重要なこと、印象に残ったこと、面白いことを一時的に短期記憶として記憶させ、その中から選び出して、長期記憶にしまい込んでいきます。
短期記憶に一番関係する場所が「海馬」です。海馬の記憶は、常に消えてしまう危険があります。
丸暗記の記憶は、海馬にしまい込まれ、なかなか大脳の中の記憶になっていきません。
一生懸命覚えたつもりでも、短期記憶にとどまっていれば、試験場で頭の中が真っ白になってしまうのです。
長期記憶と短期記憶の仕組み
では、長期記憶とはどんな記憶なのか?長期記憶は、4つに分けられます。
1)エピソード記憶
顕在記憶ともいわれ、自分の体験として覚えていきます。
思い出す時は、「子供の頃の記憶」のように意識して思い出すことができます。
2)意味記憶
知識のことです。
本などを読んで増やす記憶です。
意味記憶をストーリーのあるエピソードに関連づけることで、短時間で確実に思い出すことができるようになります。
3)手続き記憶
水泳や自転車、ゴルフのスイングなど体で覚えるものです。
体で覚える記憶は、それができないと生命に関わる場合もあり、だからこそ決して忘れない記憶なのです。
4)プライミング記憶
無意識に行われる記憶です。本を読んでいて繰り返し出てくる言葉などは、文字を読んで理解するのではなく、単語の塊として記憶していきます。
多少間違った単語でも同じようなものが並んでいると、以前に出てきた言葉として読んでしまうことになります。
これは、文字を早く読むには非常に役立つ脳の働きですが、時にはミスを招くこともあります。
短期記憶を長期記憶に変化させるには、それなりの努力が必要なのです。
短期記憶と長期記憶をいかにうまく使うかが、記憶力アップのテクニックと言えるでしょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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