脳は潜在意識の力をほとんど使っていない
我々の顕在意識は氷山の一角のようなもので、その水面下には、大きな潜在意識の領域を持っています。
人間の潜在意識は、脳全体の1%以下の能力しか使っていないといわれています。
つまり、残り99%以上を占める潜在意識は、ほとんど使われていないともいえるのです。
潜在意識には「本当か?嘘か?」「善か?悪か?」「イエスか?ノーか?」といった価値判断はできません。
価値判断は人間の理性(思想・知識・道徳など)が行うものであり、その基準は時代や地域、各個人によって違うものですが、潜在意識に理性は関係ありません。
受け取った情報のままイメージするだけです。
脳は潜在意識の力をほとんど使っていない
例えば、人にものを言う時には、「○○してはいけません」ではなく「○○のようにして」と肯定形で言わなければ、うまく潜在意識に訴えかけられないのです。
また、潜在意識は、入ってきた情報がいつの時点の情報かという判断ができません。
なぜなら、海馬が情報を「必要なもの」と判別して長期記憶化するのは、情報が入ってきた日とは限らないからです。
刷り込みや復習などで、1〜3週間後に長期記憶化される記憶もあるので、そのメカニズム上、「いつの記憶か」という判断がつかないのです。
だから、潜在意識には「過去・現在・未来」の時間の概念がありません。
「過去完了形」で既に起こった「記憶」として潜在意識に取り込めば、潜在意識は実際に「うまくいった」「成約した」と思い込むのです。
こうして潜在意識を上手に騙せば、脳は、「なぜうまくいったのか」という答えを自動的に準備してくれます。
目的を達成するための道筋を示すために、情報を整理・結合してくれるのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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