ナポレオンはセント・ヘレナ島に流された
扁桃体(感情)を使った記憶力増強は、動物の進化の過程でじっくりと培われたものですから、その効果はとても強力です。
例えば、「1815年、ナポレオンはセント・ヘレナ島に流された」という教科書上の知識も、それを単に丸暗記するのではなく、そこに感情を交えて覚えましょう。
数々の作戦に失敗したナポレオンの無念さを実際に思い浮かべ、さらに島流しの刑を、自分自身が罰せられているかのように嘆かわしく思えば、脳はこの知識を自然に記憶しようとします。
ナポレオンはセント・ヘレナ島に流された
私たちの脳には、実際にそういう事実を強く記憶しようとする性質が備わっているからです。
生物学的にも理に適っていますし、脳への負担も少ない方法です。この時、ついでにナポレオンに興味を抱いて、シータ派まで出せればもう完璧です。
皆さんの周りには、テストが近づくと普段ではとても覚えきれない量の知識を一気に詰め込められる人はいませんか。
これは、テストに対する不安感や危機感が扁桃体を活性化して記憶力が爆発的にアップしている状態です。
しかし、これは全ての人に可能なわけではありません。無理に詰め込んだ知識は、すぐに消えて無くなってしまうからです。
LTP(「長期増強」long-term potentiation)はストレスには勝てません。強いストレスがかかるとLTPは起こらないのです。
つまり、記憶力はストレスによって低下してしまうわけです。
マンネリ化せず、適度な緊張感を保ちながら、LTPを起こすシータ波(興味)と扁桃体(感情)という二つの秘訣を適切に活用して勉強することが、効率よく学習できるコツなのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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