人間の脳は現実を見ていない

人間は普段、自分の鼻を見ていないものです。
ところが、「鼻を見てください」と言われて意識すると、鼻の像が見えるようになります。
それは、脳が、普段は必要がないので鼻の像を消し去り、自分にとって必要なイメージを組み立てているからです。
人間の脳は現実を見ていない
これと同じ現象に「盲点」があります。
人間の視神経の塊の一部には網膜がなく、実際に物が見えていない部分があるのです。
人間の脳が盲点の中の見えていない情報を作り出しているということです。
周りの景色との整合性を判断し、勝手につなげるのです。
視覚の情報はまず目から入ります。
レンズを通って光の情報が入り、レンズの後ろの映画のスクリーンのような部分(網膜)で情報を受け取ります。
網膜は情報を2次元で受け取り3次元の情報をここでいったん2次元にするのです。
その情報は電気信号に変えられ、視神経から第1視覚野へ入ります。
電気信号は、「形や色」といった「何を見ているのか」という回路は側頭葉へ、「動き」など「どんな状態か」という回路は頭頂葉で処理され、もう一度統合され、3次元の情報となります。
つまり、網膜は情報を2次元でしか受け取っていないのに、脳は3次元の情報を見ているのです。
だから、人間の脳は現実を見ているのでなく、作り出したリアルではないイメージを見ているというわけです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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