未来の自分は想像よりも変化する
3年後の自分は何をしていると思いますか?
現在とそれほど変わらない生活をしている人もいれば、宝くじが当たって悠々自適の生活をしている人もいるでしょう。
あるいは、病気で闘病生活をしているかもしれませんね。
人は自分の状況やモノの価値はあまり変わらないと、つい思い込む傾向があります。
だからでしょうか。
かつて結婚を切望した人と離婚することを切望する中年もいますし、若かりし頃にレストランで蓄えたものを健康スパやジムで取り除こうと努力する中年もいます(笑)。
どうして人は過去の自分を後悔するハメになるのでしょう?
未来の自分は想像よりも変化する
ハーバード大学のグルバート博士らは、「現在の自分の状況や嗜好は今後も変わらないと勘違いする体」と指摘します。
例えば、現在の親友のうち、10年前も親友だった人数をa人、10年後も親友であると期待できる予想人数をb人とします。
アンケート結果を集計したところ、常に「aはbより多い」そうです。
aは現実の数で、bは当人予測であることに注意してください。
つまり、実際に過去の自分に起こった変化に比べ、将来の自分に起こる変化を低く見積もり、「今の親友との絆は固い」と勘違いするわけです。
好みのミュージシャンや好きな食べ物、趣味や休暇の過ごし方に至るまで、日常の嗜好や生活習慣に幅広く見られました。
好みだけでなく、性格や個性にも「自分は一貫している」と思い込む傾向があると述べています。
過去に比べて、将来の自分像を具体的にイメージするのが難しいからでしょうか。
もしくは、人はもともと安定性を求め、自分の本質が変わってしまうことを想像することが不快なのかもしれません。
そんな錯覚が実証された以上、現在の自分はそれほど確固たる存在ではなく、「将来どんな変化が自分に起こっても不思議ではない」と、留保付きで人生を設計しておくくらいが、想定外のことに遭遇した時に動揺せずに順応できるかもしれません。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。
関連記事
- PREV
- 潜在意識は否定形が理解できない
- NEXT
- 売れる人に共通する発想法とは?