就寝前は記憶のゴールデンアワー
眠っている間は、体こそ休息していますが、脳の活動を記録してみると、ニューロンはほぼフルに稼働していることがわかります。
つまり、脳は私たちが眠っている間も休んでいるわけではないのです。
睡眠の役割の1つは「記憶の整序と固定化」にあると言ってもいいでしょう。
記憶が睡眠によって強固になることを「レミニセンス現象」と呼びます。
就寝前は記憶のゴールデンアワー
シカゴ大学のブラウン博士は、大学生207名に対してテレビゲームの成績を測定しました。
まず朝9時に60分間練習してもらいます。12時間後、つまり夜9時に再度ゲームをします。
すると平均スコアはほぼ50%に低下しその後、約7時間の睡眠をとってもらい、翌朝9時に再びテストすると、前日の訓練直後のレベルにまで、ほぼ成績が戻っていることがわかりました。
これが睡眠によるレミニセンス効果です。
寝ることによって成績が向上するのです!
またゲームの訓練を朝9時ではなく、夜9時に60分間やって、その後7時間の睡眠をとってもらい、翌朝9時に再試験をしたところ、同じ12時間のブランクがあるにも関わらず、成績が低下するどころか、なんと約20%ほど上昇することがわかったのです。
これもレミニセンス現象です。
このデータは、「睡眠の効果を最大限に利用するためには、起床後の朝ではなく、睡眠直前の夜に学習した方が良い」と解釈できることから、「就寝前は記憶のゴールデンアワー」であると言えます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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