誰だって忘れる？

脳は物事をなるべくたくさん忘れるように設計されています。

人間の脳は一度覚えたことをどのくらいの速さで忘れていくと思いますか？

誰だって忘れる？

例えば、次のような単語暗記の実験をしてみましょう。

次の単語を覚えてください
（いるめ）（くとし）（かでさ）（たとは）（すとえ）（おえね）（むたら）（かふわ）（けんよ）（みまそ）

全く無意味な単語が10個並んでいますが、真剣に覚えてください。

暗記する時には、語呂合わせなどを使わずに「丸暗記」することと、覚えた後、テストまでの間に絶対に反復しないようにしてください。

これは「忘却」のテストです。
この約束を守らないと「忘却」の実態が見えてきません。

さて、皆さんは、今覚えた10個の単語を、この後どのくらいの時間まで覚えていられるでしょうか・・・。

実際にテストをしてみると、単語を忘れる速度は人によって違いません。

個人差はありません。
誰でも同じように忘れていきます。

つまり忘れることは、意識では全くコントロールできないのです。

結果としては、覚えた直後が最も忘れやすく人間は、初めの4時間の間に一気に半分くらいを忘れてしまうのです。

けれどもその後は、生き残った記憶が割と長持ちするようで、少しずつ減っていくだけです。

実際に、先のテストの平均的な成績から4時間後には暗記した10個の単語のうち5個程度24時間後には3〜4個、48時間後には2〜3個しか思い出せなくなっていました。

ということは、テストの直後にやむなく切羽詰まったら、前日の深夜に頑張って暗記するよりも、試験の日の朝、早起きして詰め込んだ方が、より覚えていられるということになりますよね。

ただし、テスト直前の知識の詰め込みは推奨はしていません。

皆さんは、このテストの成績はどうでしたか。

何れにしてもここでは、忘れることには個人差がないということを覚えておきましょう。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです！