脳の3つのシステムとは?
人間の脳では、常に3つのシステムが動いています。
まず「エゴイズム(自我)」というシステムです。
自分の意識の中で、自分と他人ははっきり分かれていますよね。
「自分はこうだ、自分はこう思う、自分はこう考える」という、自分を明確にするというシステムが無意識の中で動いています。
だから自分と他人の区別がつくのです。
脳の3つのシステムとは?
次に、「モニター(監視)システム」です。
他人について、機嫌が悪そうだとか、今日は嬉しそうとか、何か良いことあったのかなと思うのは、人を見ているから感じることですね。
これは生存本能に関わるシステムで、相手が自分に対して危害を加えてこないかという安全性をチェックするために、無意識のうちに見ているわけです。
だから「この人、今日ちょっと落ち込んでいるかな」とか「機嫌悪そうだな」というのが分かるのです。
最後は「シンパシィ(共感)システム」です。
人はモニターシステムで見て、「この人は自分に危害を加えない」とエゴイズムのシステムがOKを出した瞬間に、その人と共感して仲良くなろうとします。
これは無意識に順番で動いていきます。
ですから人間の共感能力はすごく高くて、会ったことのない人でも共感できるのです。
例えば、映画やドラマを観て泣くことがありますね。
ドラマの主人公にどんどん感情移入して、自分が主人公になったり、脇役の人に共感したり。
例えば学園ドラマで、いじめっ子といじめられっ子がいたとして、いじめられっ子のほうに共感してしまったら辛い気持ちになってしまいますね。
反対に、冒険ドラマの主人公だったら、冒険しているような気分になってすごく楽しくなるのではないでしょうか。
これはシンパシィシステムが働いているからなのです。
「この人安心」「面白い」「この人好き」と思った瞬間に、脳は良いところや共感できる情報ばかりを集めようとします。
それまではモニターシステムが働いているので、一定の距離を置いてチェックしているのですが、「ああ、この人大丈夫」と思った瞬間にロックがパーンと外れて次々と共感を覚えるようになっているのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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