あなたが見ている景色は脳が勝手に・・・
人間の視覚情報は、眼球のレンズを通して光が入り、その奥にある「網膜」という映画のスクリーンのような場所に写し取られます。
そして、光の刺激は網膜で神経の情報に変換されて、神経繊維を通って視床を経由し、後頭葉にある第一次視覚野へと伝達されます。
人間の脳は、形・動き・色などの情報を別々のところで情報処理しているのです。
あなたが見ている景色は脳が勝手に・・・
そして、それらの情報は脳の中で再構築され、私たちはリアルの景色ではなく、その再構築された画像を景色としてみています。
よく考えていただきたいのですが、私たちの網膜は二次元のスクリーンですが、世の中は三次元です。
網膜はたった100万画素分しか情報を処理することができません。
私たちの脳は、いかに多くの映像情報を勝手に作り出しているのか驚くばかりです。
ですから三次元を認知するためには、脳の中でなんとか二次元の情報を、三次元にもう一度再構築しなければなりません。
脳は、この時に足りない情報を補うという作業をしています。
例えば、後ろ姿だけをみて「あ、あの人はAさんだ」と当てるということも、脳は足りない情報を補って推測しているのです。
こういった状態を「補完」といいます。
脳は補完することによって、推測したり予測したりするという作業を行なっています。
一種の思い込みや先入観で情報を埋め込んでしまうので、自分では気づかないうちに、勘違いや人違いなどをしてしまうというようなことにもつながってきます。
補完のプラス面としては、実際にはないものを脳の中で作っているわけですから、ポジティブな情報を埋め込んでいくことで、良いイメージが膨らんでいったり、クリエイティブな働きが起こったりするのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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