会社をスムーズに引き継ぐには・・(2)
昨日は、事業継承をスムーズに行うには、お父さんに甘える、お父さんに頼るというお話をしました。
そして、今日はもう1つ大事なお話をします。
お父さんの脳の中に入っている「成功のためのOS」が、古くなってしまっている場合があります。
会社をスムーズに引き継ぐには・・(2)
息子のことが可愛い、愛している、成功してほしい、後を継いでほしいという思いがある一方で、OSも中に入っているデータも古いために、あなたの新しい価値観と衝突してしまうのです。
でもその時に、「お父さんは深い愛を持っている。たまたま持っているOSとデータが古いだけで、お父さんが悪いわけでも能力が無いわけでも何でもない」ということを前提に考えてください。
お父さんの意見は、すぐに反論してはいけません。
まずは聞いてあげて、失敗すると分かっていても実践するのです。
そして出来るだけ小さく失敗をして「言われたことをやったんだけど失敗した。どうしたら良いかもう分からないから、親父一緒に考えてよ」というふうに持って行くのです。
頭ごなしに否定してはいけません。
ちゃんと実践して、失敗したとしてもそれを前向きに解決するために2回目の相談に行ってください。
そうすると、お父さんも違う方法を考えようとします。そういうことを繰り返しながら解決していきます。
半年後なのか1年後なのか、2、3年かかるのかは個別のケースなので分かりません。
僕はある人からこの方法を教えてもらって、やってみたら始めは気持ち悪がられました。
当時私も35歳でした。実践してから半年後のある日、父に呼びだされてこう言われました。
「あのな、隆栄。お前も35で、一人前の男で社会見学も済んでいるのだから、何でもかんでも親父に相談したら駄目だ。もうお前の思う通り好き勝手やれ。
お父さんはお前に任せるつもりなんだから、自分で考えてみて、どうしてもうまくいかなかったら相談に来るくらいの感じで、そろそろ親離れしないと駄目だ」と言うのですね。
私からしたら「ラッキー」という感じです(笑)。
社長と父親の価値観が同居していて入れ替わるので、価値観が違っていて普通なのです。
まず「同じ人間なんだ」ということを理解してあげること。
そして、愛で繋がっていることを感謝として受け取り、相手に表現してください。
そうすれば、お父さんのほうがたくさん物事を知っているから、事業継承するためにどういう計画を立て、どういうふうにしていったら良いかということを考えてくれると思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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