スケートもやっぱりメンタル
さて今回は、2006年トリノオリンピックで金メダルを獲得したプロフィギュアスケーター荒川静香さんのインタビュー記事をご紹介します。(インタビューアーは、友人の本田健さんです)
私はこれを読んで、荒川さんの金メダル獲得の裏には、私達がテレビの映像からは察し得なかったメンタルの強さがあったのだと感じずにはいられませんでした。
まずは、抜粋したインタビュー記事をご覧ください。
スケートもやっぱりメンタル
リンク上で、たとえば自分の飼っている犬が駆け寄ってくるのを妄想したりします。
そうすると、ふっとやわらかい表情になったりするのですが何を考えているかはジャッジにも観客にも伝わらないです。
それでも、その優しい表情ができた者が勝ちなのです。
ただし(妄想は)、一番リアルに自分が想像しやすいことでなければ意味がありません。音楽の情景をいくら想像してもちょっと現実の状況と離れているとうまくいきません。やはり今、感じている緊張感の方が強く作用してしまうのでもう少し自分にとって現実的なことで、自分の表現に必要なシチュエーションを想定しておくとうまくいきましたね。
たぶん、(選手全員が)持っている力はあまり変わらないと思いますがやはり自分をいかに知ったかどうかの違いだと思うのです。
トップ3に入ってくる人は、自分自身を攻撃しているような気がします。
自分の弱い面にも強い面にも、目をそむけずに向き合って、自分自身をうまく生かすことで運が得られるような気がします。
トップ3に入れるのは、その運がくれたチャンスをつかんだ人だと思うのです。
そのトップ3の中でも、何位なのかで大きく人生が変わっていくと思うのですが自分を知って、最後に自分の実力をすべて出し切るための方法を自分自身がわからないと、やはり何かしら逃します。
だから、自分自身をすごく研究するというか、攻略できたかどうかは大きいのかもしれないです。
リンク上での緊張状態をほぐすやり方、ケガをマイナスなものとして捉えず、プラスなものとして捉えないと目の前の痛みや弱みに負けてしまいます。
少しでも良い方向に物事を考えることが大切なのです。
自分の弱い面と強い面から目をそむけずどのような状況に陥ると、どのような心理状態になりその結果、どのような行動をとってしまうのか自分を知っている者が勝つ、といった内容に非常に驚きました。メダル獲得は運が良かったからだと思ってしまう人がいる一方で、荒川さんは完全に自分からメダルを取りに行っていたご自身のメンタル面を熟知しておりメンタルをコントロールしながら果敢に挑んでいたのだという印象を強く持ちました。
やはり世界のトップになるには、自分のメンタル面も熟知しかつ操れるようでなければならないのでしょう。
荒川さんの強さを改めて感じたインタビューでした。
では午後からも頑張っていきましょう!
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