成功者がメモをとる理由・・
記憶は、短期記憶と長期記憶の2種類に分けられます。
30秒から数分程度の記憶を短期記憶、それ以上の記憶を長期記憶と言います。
長期記憶は、海馬によって取捨選択され作られますが、短期記憶の海馬を介さずに前頭葉の中で一時的に記憶され、順次消去される記憶です。
成功者がメモをとる理由・・
人間は一度に7つまでのことしか同時に記憶する(意識する)ことはできません。
これを「マジカルナンバー・セブン」と言います。
アメリカの心理学者ミラー氏がこの法則を発見しました。
例えば、1週間は7日間オクターブは、7音階、ドラマや小説でもストーリーに絡んでくる主な登場人物は7人位です。
以前、運転中の携帯電話の通話が原因による事故が多発したことがありました。
これもワーキングメモリーと言って、人間が顕在意識の中に上らせることのできる記憶(現在働いている記憶)と密接に関係しています。
例えば、運転中の動作で見てみると、
1)車の運転
2)目的地への道順確認(カーナビ)
3)視覚からの道路情報確認
4)音楽(ラジオ)聴取
5)携帯電話の操作
6)会話
7)思考
とワーキングメモリーがいっぱいになってしまいます。
そこへ急に左車線からの車が割り込んできたり、前の車が急ブレーキを踏んだりしたらどうなるでしょう?
あなたのワーキングメモリーは8つ目の事態には対応できません。
少し極端な例かもしれませんが、クリストファー・ノーラン監督の映画「メメント」という映画をご存知でしょうか?
主人公が愛する妻を目の前で惨殺されたショックで海馬に障害をきたし、長期記憶ができなくなります。
しかし、それ以前の記憶はあるので、他人と話をしたり車を運転したりすることはできます。
ワーキングメモリーは、働いているので5分くらい前のこと(短期記憶)は覚えているのですが、それを長期記憶にできないので、時間が経つと物事をすっかり忘れてしまいます。
主人公は妻を殺した犯人を探すためにポラロイド写真とメモを使います。
もしあなたの海馬が働かなくなったら一体どうなるでしょうか?
短期記憶は長くても数分しか持ちません。
成功している人は、仕事や日常生活の中できちんとメモをとる習慣を持っています。
人間の整理メカニズム上、時間の経過とともに記憶はどんどん消されたり、忘れたりしていきます。
常にメモ帳をそばにおき、アイディアは記録しましょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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