脳は今でも母校の校歌を覚えている
先日、こんな出来事がありました。
もう何十年も前に通っていた母校の中学校のホームページを訪れた時のことです。
懐かしい校庭や校舎の写真と一緒に校歌の歌詞が書かれたページが出てきたのです。
初めはただ目で追っているだけだったのですが、自然に頭の中にメロディとリズムがよみがえってきて「ONE PURPOSE DOSHISYA~」(同志社の唯一の目的は・・・)
なんと、母校の校歌を口ずさんでいたのです。
何十年も前に覚えた校歌がちょっとしたきっかけでよみがえる、これは何も私だけの特別な出来事ことではなく、実はあなたにも当然、起こりうることなのです。
脳は今でも母校の校歌を覚えている
ちょっと思い出してみてください。
小学校(6年間)、中学校(3年間)、高校(3年間)と何か学校の行事があるたびに歌い続けたのは校歌ですよね?
これほど歌ったのは人生で校歌以外に無いのではないでしょうか?
校歌はいわばあなたのカラオケ十八番のようなものです。
でもカラオケなら歌詞を見ないと歌えないのにどうして何十年も歌っていない歌が口から自然と出てくるのでしょうか?
これは、脳の記憶と関係しているのです。
記憶には短期記憶と長期記憶があります。
情報はまず海馬で一時的に記憶されますが繰り返し派言ってこない情報は重要でないものとされ消去されてしまいます。
これが短期記憶です。
一方、何度も何度も入ってくる情報は大切な情報であるとみなされ海馬から大脳新皮質の側頭葉という場所に保存されるのです。
これが長期記憶ということになります。
短期記憶は、海馬で保存され、長期記憶は、側頭葉で保存されるのです。
子供の頃に覚えた九九や円周率も同じですよね。
毎日、繰り返し念仏のように唱えたお陰で短期記憶ではなく、長期記憶として残ったのです。
長期記憶に入ったものは習得したスキルのように一生忘れません。
忘れたと思っていても何かの拍子でよみがえるものなのです。
幼いころに泳ぐことを覚えた子供が何十年泳いでいなくても水に入った途端に泳げたり一度、パソコンのタイピングを覚えた指が長いことタイピングをしなくてもその動きをいつまでも覚えているように、体が一生覚えているスキルなのですよね。
これらは繰り返し情報を送り続けることによって海馬が大切な情報だと認識した結果です。
ですから、良い習慣は繰り返して体に覚えさせてしまうのが大切なのですよね。
あなたも若い頃に歌っていた校歌を歌えるはずですよ。
それでは今日も、充実した1日をお過ごしください。
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