今、言わなかったことは何?
以前、ある外国人の方とお話をした時にこんなことを言っていました。
「最初は何の事か分からなかったけれど最近になってやっと分かってきたよ」
一体、何が分かったというのか?
その外国人は日本人の同僚から、「今度、食事にでも行こう」と誘われたそうです。
そこでいつ行けるのか、いつ誘いが来るのかと楽しみに待っていたそうなのですが、いくら待っても、何の誘いもない。
その日本人と話しても食事に誘ったことを覚えていない様子。
何かがおかしい?
それが日本人が良く使う「社交辞令」だと気づくのにさほど時間はかからなかったと言います。
相手から言われたとおりに行動しようとすると相手の意図とは違っていたりするあなたもこのような経験があるのではないでしょうか?
今、言わなかったことは何?
他にも、「全然気を使わないでいいからね」と言われたので何も持たずにパーティに行ったら変な顔をされた。
「仕事が早く片付いたのならもう帰っていいよ」と言われたので帰ろうとしたら、ムッとされた。
「いつでも気軽に遊びに来てね!」と言われたので本当に遊びに行ったら、迷惑そうな顔をしていた。
なんてことは良くありますよね。
日本人が良く使う、本音と建前です。
日本人でさえ、その間に挟まれて相手の事が理解できないということが良く起こります。
私達の身の周りで頻繁に起こるこのような状況を使って、「今、言わなかったことは何?」と考えると本音が聞こえるようになります。
相手が本当は何を言いたかったのかを聞き取ってみる方法です。
多くの会話では本音が話されません。
内心思っている事や激しい感情は隠しておくことが美徳ともされているため当たり障りのない会話をしていることが多いのです。
しかし「言われなかったこと」に着目すると問題解決のヒントが得られることがあります。
相手が言いかけて、急いで呑み込んでしまった言葉や穏やかに発している言葉の裏の意味を考えてみると相手が本当は何を言いたかったのか問題解決の糸口が見えてきますよ!
では午後からも頑張っていきましょう!
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