今を生きるとは、0.5秒後の過去を生きること
今、この瞬間起きていると認識していることはすでに過去の出来事である、というおもしろい話があります。
今朝はその話をシェアしますね。
今を生きるとは、0.5秒後の過去を生きること
人はまず、目から情報を入手します。
そして視覚野という部位で解析されます。
それらの情報は、形、色、動きなどにわけることができそれぞれ独立して行なっています。
形、色、動きを認識する作業は、同時には行われていないのです。
またこれら3つの情報の解析にかかる時間も異なるのです。
例えば、目の前にリンゴがあるとしましょう。
真っ先に気づくのは、その真っ赤な色、ですよね。
脳は色の処理が非常に早く瞬時に色を認識することができます。
色の次に認識されるのは、リンゴだという、物の形になります。
そして、少し時間がかかるのは物の状態や動きになるのです。
色 → 形 → 動き の順番で認識されその間にはちょっとしたズレが生じるのです。
その差は、70ミリ秒、と言われます。(ミリ秒=1000分の1秒)
ですから私達は「そこに赤いリンゴが転がっている」と見た途端に、動きまで描写することはできません。「ん?何か赤いモノがあるよ」 (色)「あ、リンゴだ!」 (形)そして、70ミリ秒遅れて、、、「ああ、転がっているんだ」 (動き)と認識できるのです。
少し前に処理した、色と形という情報と少し後に起きた、動きという情報を合わせてやっと今を把握している訳ですね。
更に言うと、、、文字を読んだり、人が話している言葉を理解するなどより高度な処理には更に時間がかかります。
色や形の情報に、文字や話からの情報が合わさり処理を完了するまでには少なくとも、0.1秒、通常は0.5秒かかると言われるのです。
素晴らしい話を聞いて、“今を生きている~”と感動する時がありますが、感動を引き起こす情報処理が完了するまでには既に感動的な話を聞いた後になっており実は今ではなくて、過去を生きているんですよね~ (笑)
それでは今日も、充実した1日をお過ごしくださいね!
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