記憶を成長させる「レミニセンス現象」とは?
こんにちは、中井隆栄です。
- 昨日までうろ覚えだったのに、今日は何故かスラスラ思い出せる
- ずっと悩んでいたことが、寝て起きたらあっさり解決した
- ギターやピアノで何度挑戦しても弾けなかったフレーズが、次の日楽勝で弾けた
- 寝てしまった方が次の日のテストの成績が良い
といった経験はありませんか?
記憶を成長させる「レミニセンス現象」とは?
何かを記憶した直後よりも、ある一定の時間を置いてからの方が保持量が増加するという現象はすでに報告されています。
「記憶」というのは普通、時間とともに薄れていくと言われていますが「記憶直後」と「記憶から一定時間経過後」では、後者の方がよく記憶を想起できる場合があるのです。
巷ではこのように時間を置くことで記憶が改善する現象を「レミニセンス現象」と言いますが、、、これは何も偶然や魔法のように起こる訳ではなく脳の仕組みを知ればごく自然なことなのです。
つまり、「記憶の定着には睡眠が最も効果的である」ということ。
ノートルダム大学の心理学者ジェシカ・ペイン博士は勉強の直後には寝ることが一番!とおっしゃっています。
新しいことを学んだ後にすぐ睡眠をとることは記憶定着に有効なことを示しており、寝る直前に、覚えたいことを復唱すれば、それを記憶できるということを意味している、とも話していました。
寝る前の1時間に脳に入った情報は、睡眠中に海馬の中で再生される回数が多い(=記憶されやすい)ことが、臨床実験で分かっています。
彼女が言うように、新しいことを学んだ後の睡眠は、脳に何を記憶をするべきかどうかを聞くための行為です。
私達が寝ている間に、記憶を担う海馬のニューロン(神経細胞)の働きが最も活発になります。
また、脳が記憶の編集や仕分け、バックアップ作業を行っているのは睡眠中であり、また、寝てしまった方が、記憶したいこと以外の余計な情報を入れないようシャットアウトすることができ記憶定着の混乱を回避できます。
「昨日まで××だったのに、、、次の日には○○だった」という現象の前後には、必ず睡眠が挟まれているはずです。
いくら情報をインプットしても身につかなかったり覚えていない、あまり効果がないという時はムリに押し込むのではなく、「睡眠の質」にこだわってみてくださいね。
では午後からも頑張っていきましょう!
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