人は感情が揺れるとファンになる
ある会社に、いつもふざけていて人の様子を伺い、飲み会では必ず盛り上げ役という社員がいました。
ムードメーカーで、いつもちゃらちゃらしているし調子のいい人間だと、あまり信用していませんでした。
ある日、社内会議に、その彼が参加していました。
すると、役員の前で、物おじすることなく、正々堂々と自分の意見をきっぱり述べ、いつもとは違う姿を披露したのです。
普段の彼からは想像もつかない姿に一瞬で、私の彼に対する印象が変わってしまいました。
ほう、彼もなかなかやるなあ、もしかしたら今まで私が見ていたのは彼のほんの一面でしかなく本当は人間的に魅力がある人間なのかもしれない、、
そう思い、彼の側面だけを見て判断したことを反省したのでした。
何が、私の気持ちがそこまで変化させたのだと思いますか?
実は、そこには「感情の揺れ幅」があったのです。
人は感情が揺れるとファンになる
これまでさえないと思っていたところ意外な一面を見せられて私の感情が大きくゆさぶられたのでした。
これは上司と部下の関係に限らず男女関係、友達関係にもよくあることですよね。
概して人は「感情の揺れ幅が大きいとファンになる」のです。
このことを、上手くビジネスに応用した人物が存在します。
私が最も尊敬するビジネスマンの1人かの有名な、ウォルト・ディズニーです。
私のノートパソコンの壁紙は、ウォルト・ディズニーが、ディズニー・ランド建設を発表した記者会見の時の写真です(笑)。
その例を、アニメの中に見ることができますので日本で2003年に公開された第76回アカデミー賞で長編アニメ賞、受賞の「ファインディグ・ニモ」(原題:Finding Nemo)を少しだけ、一緒に観てみましょう。
この映画が製作された時には、ウォルト・ディズニーはとっくに亡くなっていますが彼の戦略(通称:ディズニー・ストラテジー)は、会社に息づいているのです。
まず、クマノミのマーリンは妻のコーラルと卵の世話をしながら2日後の子供達の誕生を楽しみにしていました。
ところが、突然、巣がオニカマスに襲われ、マーリンは気を失います。(感情の揺れ幅:ダウン↓)
彼女が意識を取り戻すと、妻のコーラルも卵も姿を消していました。(更にダウン↓↓)
でも、たった一つだけ卵が残っていました!(アップ↑)
たった一匹残った子をニモと名付け、父マーリンは大切に育てます。(アップ↑)
そんなニモは、父の過保護にうんざりしていました。(ダウン↓)
そんなニモがはじめて学校に行った日人間の船に近付いてしまい、捕らわれてしまいます。(ダウンダウン↓)
と、このように短い展開の中に感情をアップダウンさせる要素がたくさん詰まっているのです。
アニメに限らず、テーマパークの乗り物にも感情をアップダウンさせる要素が含まれています。
良く出来ていますよね。そのために、私達はディズニーアニメのファンになってしまうのです!
この感情の揺れ幅を利用してファンにしてしまうディズニー・ストラテジーを使ってウォルト・ディズニーは究極のビジネス・モデル「ディスニー・ランド」を作ったんですね。
それでは、今日も、充実した1日をお過ごしください!
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