「ほとんど分かります」 と言っていませんか?
あなたはタクシーを頻繁に利用されますか?
次にタクシーに乗る機会があったら運転手さんに次のような質問をしてみてください。
「もうどれくらい運転手をやっておられるのですか?」すると必ず勤続年数を答えてくださいます。
「かれこれ☆☆年やっていますよ」そこで、あなたからこう返してみるのです。
「すごいですね、もう知らない道はないんじゃないですか!?」これに対する回答は2つあると思います。
「ほとんど分かります」 と言っていませんか?
1つは、「いやいや、道は常に変わるのでまだまだ分からない道があるんですよ」
もう1つは、「はい、もう道のことは、ほとんど分かります!」
実はこの答え方にこそ、何かが隠されているのです。
どちらの答えが返ってくるかで、その人が “タクシーの道を究めた人かどうか”が分かってしまうのですよ。
10年以上タクシー運転手をしている人は、たいてい「いや、まだまだ分からない道があるんですよ」と答えてくるでしょう。
一方、タクシー運転手歴が浅い人例えば3年ぐらいの運転手をしている人ほど「ほとんど分かります!」と答える人が多いと言われています。
人間は一通り仕事ができるようになると何でも知っていると勘違いしますよね。
仕事が一人前にできるようになった頃に「ほとんど分かります」と言ってしまいがちですがその程度の年数で何でも知っていると言い切れるほど仕事は容易いものではありません。
10年以上運転手をしている人のように長いこと同じ仕事をしていても分からないことがある、自分で何が分からないのかを認識している人の方が「その道を究めた人」であるといえるのでしょう。
このことは私達にもいえます。
そのため、お客様に対して「100%何でもできます!」という言葉は使わない方が良いのかもしれません。
仕事に対してどのような認識をしているかでお客様は仕事を依頼しようかしまいか判断していらっしゃるかもしれないからです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。