話上手な人はボディーランゲージも得意?
去る3月19日に、人間国宝の落語家で、 落語家として初めて文化勲章を受章された桂米朝さんが 89歳でお亡くなりになりました。
落語の世界に最大の功績を残したと言われ もし米朝さんが戦後上方落語界を率いていなければ 次の5つの問題が生じていたと言われます。
その5つとは・・・
その1: 上方落語の話芸水準が今日ほど高まらなかった
その2: 品のある大阪弁への無理解が解消しなかった
その3: 芸人性と知性を結びつけた落語家を不在にした
その4: 古典落語の掘り起こしに収穫をみなかった
その5: 活字落語での伝承が不作に終わった
このように米朝さんの功績は高く評価され 彼の品位ある語り口に魅了された人々で いつも観客席は一杯でした。
その当時、品がないと思われていた大阪弁も(大阪の方、すいません) 米朝さんのお陰で、標準語大阪弁として 人々に受け入れられるようになりました。
もし彼がいなければ、今日の日常で良く飛び交う 大阪弁が標準語として受け入れられ話される時代は、もう少し先だったのかもしれません。
さて落語といえば、私も大好きで良く聞くのですが 小道具として使うのは扇子と手ぬぐいのみです。
後は話芸と、ボディーランゲージである身振り手振りで お客様に笑いと感動を与えます。
話上手な人はボディーランゲージも得意?
その身振り手振りであるボディーランゲージを、普段私達ももっと上手く使えば 話し上手になれるということを知っていますか?
話を聞いている相手の誰もが、 聴覚が優れている訳ではありません。
耳で聞いた言語を直ぐにイメージできる人と イメージできない人がいるのは 五感から受け取る情報の処理が 人それぞれ異なるためです。
そんな時は、視覚にうったえる方法も考慮する必要があります。
落語が万人受けする理由は そんな小道具を使った芝居にも 長けているからでしょう。
言語で表現しきれなかった情報を いかに非言語で伝える事ができるか それが話が上手な人と、下手な人の差です。
私達も、ボディーランゲージに気を遣うと 話し上手になれますよ。
ちなみに私は、米朝師匠亡き後、 現役の噺家では、 立川談春さんの人情物が一番好きです。
何度も生で見て、涙しました。
談春さんは、いわずとしれた故立川談志師匠の お弟子さんですが、米朝師匠に直々に稽古をつけてもらった経験をお持ちです。
この話の下りは、名著「赤めだか」を ぜひ、お読みください。
落語を見る目が、変わりますよ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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