健康重視と答えたのにメガマック!?
商品やサービスを売る人にとって最も大事なことはもちろん、「自分の商品が売れるかどうか」ということですよね。
そのためにお客様にアンケートをとったり市場調査をしたり、パーフェクトカスタマーを決めてお客様の求めているものを提供しようとするはずです。
その逆が、自社にある優れた技術を使って市場に商品を送り出すという、技術側の発想で商品を作る発想です。
これは良く、売れないという状況が起こりがちですよね。
健康重視と答えたのにメガマック!?
技術や開発の側からの発想で商品開発をすることをマーケティング用語でプロダクトアウトといいます。
反対にお客様の立場で、お客様が必要とするものを提供していこうとすることをマーケットインと呼びますよね。
【中井隆栄経営塾】でもこのマーケットインの考え方をお教えしています。
更にマーケットインの方が、プロダクトアウトに比べ少ない資本と時間で結果がでる市場に受け入れられる商品・サービスを提供できる傾向があるのです。
しかし先日、次のような記事を見つけましたよ。
お客様に「どんな商品が欲しいですか」とアンケート調査をすると、必ず「低カロリー」とか「オーガニック」とか「ヘルシー」とか、健康重視のメニューが挙がります。
ところが、4枚のパティが入ったメガマックを発売しても、クォーターパウンダーを発売しても、若い女性が平気でメガマックやクォーターパウンダーを食べているわけです。
すなわち、お客様のおっしゃることと、実際の行動は全く違うということです。
つまりお客様の希望ばかりを聞いて、その通りにしていてはダメなのです。(引用元:勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論)
確かに人は、食べたことのないものを懐疑心を持ちながらあえて食べることはしませんよね。
体に良くないと分かっていてもこれまで食したことがなく味も分からないヘルシーバーガーより、食べ慣れたメガマックを選んでしまうはずです。
お客様というのは、心理的要素により本来思っていることとは別の行動をとることがあるというお話でした。
だから、リサーチや、多くの「お客様」ではなく、パーフェクト・カスタマー(理想の顧客)に絞り込んで、とらないと意味がないんですね。
絞り込めば、絞り込むほど、有効なリサーチ結果が得られます。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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