見つめ合う時間が長いほど……!?
“見つめ合うこと” には不思議な力があると思いませんか?
嫌いな人とは極力目を合わせようとしませんし好きな人とはなるべく目を合わせようとします。
好き嫌いという心理的な影響も大きいのでしょうか。
見つめ合う時間が長いほど……!?
カナダの心理学者ラルカ・ペトリカン氏の研究によると長く連れ添った夫婦ほど見つめ合う頻度が多く、持続時間も長い傾向があると言います。
良好な夫婦関係を続けるためには、目と目を合わせることが必要だということでしょう。
男女や夫婦間だけでなく、人と人が見つめ合うと、まばたきの頻度やコミュニケーションに関わる脳の部位の血流が似通ってくるという実験結果が自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)により発表されています。
実験では、初対面の実験参加者がペアになり、2日間に渡って計測が行われました。
1日目は、見つめ合いによって二人の脳活動とまばたきの状態を観察し2日目は1日目と同じペアに対し、1日目と同様に見つめ合いによる脳活動と行動をfMRI装置で計測しました。
すると、2人のまばたきと、広い範囲にわたる脳の活動に同期が認められたのです。
そして脳活動の同期は、まばたきの同期の度合いと関連していました。
好意を持つ男女や夫婦間だけでなく、見知らぬ物同士が見つめ合うことでもまばたきや脳の動きが同期するのですね。
この結果は今後、「自閉症スペクトラム障害」などコミュニケーション全般を不得手とする様々な疾患において新たな行動療法の開発に結びつくのではと期待されています。
相手を好きか嫌いかに関わらず、見つめ合うことで、まばたきや脳の活動が同期し、より良いコミュニケーションがとれるようになるのでしょう。
人は見つめ合う時間が長いほど、同期し、良好な関係を気づくことができるということです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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