右脳と左脳に訴える「キラーストーリー」
「キラーストーリー」というものをご存知ですか?
別名、「圧倒的共感物語」とよばれビジネスをする際に、名刺やプロフィールHP等に掲載する、いってみればあなたとあなたのビジネスの自己紹介文です。
ただ、「キラーストーリー」には、普通の自己紹介文といくつか違う点があります。
それは、右脳と左脳、それぞれの機能を考慮して作られているという点です。
右脳と左脳に訴える「キラーストーリー」
右脳は主に、感性、感覚を司る動物的な脳であり左脳は、思考や倫理を司る、人間的な脳であると言われています。
そこで、「キラーストーリー」は、右脳と左脳の両方に働きかけることで多くの人を引き付けるように考えて作られているのです。
具体的には、次の4つの要素の組合せになります。
右脳: エピソード・パーソナリティ
左脳: 実績・強み
「キラーストーリー」のフレームワークそのものがそうなっていることを知ったうえで次のストーリーを読んでみてください!
ご紹介するのは、先日開催した「自分ブランド構築セミナー」で作った京都の手製本ノート専門店 リエノを経営する神田樹希さん(中井塾 第8・9期生)であるのキラーストーリーです。
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【僕がノート屋を始めたワケ】
家庭の事情で一緒に過ごすことが少なかった父は口数も少なく、気持ちを言葉にすることが不得意な人でした。
父とは多くを語ることもないまま、僕は早くに家を出て若くして起業しました。
仕事が順調に回りだした頃、僕は「悪性リンパ腫」という命に関わる病気を患ったのです。
疎遠とはいえ「ご家族を呼んでください。」というその告知の場面にさえ父は現れませんでした。
正直「こんなものか」と僕は悲しいというより、親子関係を諦めました。
ところがその僕の入院中、父が突然亡くなってしまったのです。
脳内出血でした。
いつもの通り、床について翌朝には意識がなかったそうです。
僕自身は無事、退院することができ、実家で父の遺品の整理をしていたら父の日記帳というか雑記帳をみつけました。
そこには僕の知らない父の姿がありました。
そしてその最後の数ページには「今日から点滴だ。」
「電話の声は元気そうだった。」・・・、
僕の入院の様子が毎日のように書かれていました。
淡々と記録のような文章でしたが、父の心は十分に伝わってきました。
「僕は父に愛されていなかったわけではなかった。
父は心配で見舞いに来ることさえできなかったのだ。
父が亡くなって15年が過ぎた今も
あのノートを想い浮かべるだけで幸せな気持ちになることができます。
ただ日々を綴るだけでも書き残した言葉がいつか誰かを励まし、支えになるのだと気付きました。
言葉で伝えることができれば手っ取り早いかもしれません。
しかし多くの人にとって面と向かってその想いのすべてを言葉にするのは難しいことです。
そして受け取る側にも時期があるのだと思います。
若い頃には理解できなかったことが、ある年齢になって急に腑に落ちることがあります。
また誰かのためでなくても自分の書いた言葉に
自分自身が励まされる日があります。
僕は創業時、アイデアを一生懸命ノートに書いていました。
それを見返すと20年前の若き日の自分がいます。
人脈も経験も知識もお金もなかった僕はそれでも自分の未来をまっすぐに信じていました。
そのことが今の僕を励ましてくれます。
あれから20年が過ぎた今の僕が何を恐れることがあるだろうか、と。
今の悲しみや悔しさ、悩みや怒りさえもノートはそれを静かに受け止め、美しい思い出に変えてくれる。
ノートは特別な文具だと思います。
あなたの人生に寄り添うノートを一冊一冊心を込めて、手製本で製本しております。
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(手製本オリジナルノートやステーショナリー:http://lleno.jp/)
右脳と左脳の両方に訴える引きつけられるストーリーですね。。。
このキラーストーリーをホームページに掲載したところテレビ・ラジオ・雑誌から年間100件以上の取材がきたそうです。
まさにキラーストーリーですね。
それでは、今日も、充実した1日をお過ごしください!
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