ペイ・フォワードを行なうと・・・
2000年に公開されたハリウッド映画「ペイ・フォワード 可能性の王国」(原題「Pay it Forward」)を知っていますか?
見てない方には、ぜひ、おすすめです。
子供さんが中学生以上なら、親子で見るのも良いかもしれません。
ストーリーは、天才子役と呼ばれたハーレイ・ジョエル・オスメント氏が11才の主人公を演じているのですが、彼が学校の授業で出された「今日から世界を変えてみよう」という課題に取り組み考え付いたのが、「ペイ・フォワード」でした。
人は良く、厚意を受けると受けた相手に対して返しますね?
つまり、「ペイ・バック」するわけですが、「ペイ・フォワード」は厚意を受けた相手ではなく別の誰かに違う形で先送りし、善意を広げていくという考え方です。
ペイ・フォワードを行なうと・・・
AがBに何かを与え、BはAに恩を返すのではなくCに与え、CはAやBに対して恩を感じながら、次の人へより多くのことを与え、伝えていく・・・
それがペイ・フォワード。
他人から厚意やモノを受け取っても、ペイ・バックさえしない人やそもそも誰にも何も与えない人間が多いこの世の中では、誰にも何も与えない人間が得するという考え方もあるでしょう。
しかし社会でペイ・フォワードが広まると、お互いを思いやる心や自然にポジティブな循環が生まれます。
似たような考え方は、日本にも昔からあるそうです。
作家、井上ひさし氏(1934-2010)によると、日本には江戸時代から「恩送り」という考え方があったそうです。
また彼も恩送りの経験者で、不遇な幼時期を過ごした彼が本屋で国語辞典を盗むのですが本屋のおばあさんは薪を切らせる代わりに「こうして働けば本を買える」と国語辞典をあげるのです。後に作家になった井上氏は、
「そのおばあさんが私に誠実な人生を悟らせてくれた。
いくら返しても返し切れない大きな恩」と書いています。
日本には「情けは人の為ならず」ということわざもありますが誰かのためにしてあげることは、その人の為だけではなく、巡り巡って自分に返ってくるので、他人には親切にしなさいという意味です。
人が自分の受けた恩恵に感謝し、それを他人に伝播させていく、見えないところで人と人がつながる「ペイ・フォワード」の考え方はとても素晴らしい循環を作ります。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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