スポーツ選手にメンタルコーチが必要なわけ
今日は大好きな、五郎丸歩選手の話をします。
フランス・リーグのトゥーロンでの活躍が期待されますね。
ラグビー日本代表、五郎丸選手の「プレ・パフォーマンス・ルーティン」を知らない人はいませんよね。
今や世界中に知れ渡ったこのルーティンですがエディ・ジャパンのメンタルコーチ荒木香織さんと二人三脚で作ったということはあまり知られていないのではないでしょうか。
今日は、そんな荒木コーチが南アフリカ戦の直前に立川理道選手を指導した時のエピソードをご紹介します。
スポーツ選手にメンタルコーチが必要なわけ
立川選手は、試合前になると過度の緊張感から夢を見て寝付けないという悩みを抱えていました。
荒木コーチに相談すると、何が不安なのか具体的に書き出すように指示されます。
・キャッチミス
・パスミス
・タックルミス
・判断ミス・・・・・・
10個ほど不安事項を書き出したところで荒木コーチはこう質問をするのです。
「それをすると、どうなる?」
立川選手は、その答えをまた書き出していきます。
・体がこわばる
・ボールを目で追ってしまう
・自分の体がいつものように動かなくなる
・周りの選手の声が聞こえなくなる
・自分勝手なプレーに走ってしまう・・・・
それを見て、荒木コーチはこう言うのです。
「大した心配事ではないよね。
こんな心配誰でもすることでしょう。
それをずっと引きずってプレーする人なんて、ワールドクラスの選手にはいないと思うよ。
誰にでもミスはあるし、そのときに自分自身を取り戻せる対処法さえあれば、周囲の選手の声が聞こえなくなるようなことは起こりません」。
そして不安の対処法を1つずつ決めていったのです。
「対処法があることで、いつでも自分に戻れる自信がつきリラックスすることができた」立川選手は後にこう語っています。
スポーツ心理学ではストレス軽減のためそのストレスの原因について自覚を促しその対処法について考える手法を使っています。
スポーツ心理学専門の荒木コーチは2012年、エディ・ジョーンズ体制発足時からチームのメンタルコーチを務めています。
しかしそれまでは日本代表はメンタルコーチを置いたことがなく日本のスポーツ界では、メンタルの強化は監督やコーチがするものと考えられてきました。
もはやその考えは古いのですね。
世界で活躍する選手の裏には決まってメンタルコーチがついて指導しています。
スポーツでは、メンタルコーチによるメンタルの強化が何よりも大切なのですね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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