きったない棒を振るけど、いい音がするんだよね(小澤征爾)
小澤征爾氏やレナード・バーンスタイン氏に師事し、世界的有名な指揮者である佐渡裕さん。
ご存知ですか?
世界で活躍する彼も、やはり幼い頃から、自分がなりたい将来像を思い描き、文章に書き起こしていました。
きったない棒を振るけど、いい音がするんだよね(小澤征爾)
小学校の卒業文章にはこう記されています。
「オペラ歌手になるかベルリン・フィルの指揮者になる」
子供の頃に内的言語を外的言語化したことで、その後の人生でとるべき行動が、明確になっていたのでしょう。
「きったない棒を振るけど、いい音がするんだよね」
小澤征爾氏は奨学生として採用する時、そうおっしゃっていたそうです。
今や一年の半分以上を異国で活動する佐渡さんは、日本で日本のオーケストラを指揮する機会の方が少なく、言葉の壁を経験しているように見えます。
でも、音楽は言葉じゃないんですよね。
以下、佐渡さんの言葉です。
「確かに日本語で練習できるのは楽ですが、それはほんのわずかなことなんですよね。
自分が求める音をどうやって引き出すかが大事で、その道具として言葉は必要だけれど、要は自分の中にこういう音がほしいという深い思いがなければ伝わらないし、オーケストラにその思いを受け止めてくれるアンテナがなければどうしようもない。
発信と受信のチューニングが合うことが大事なんです」「自分の音はこういう音なんだと主張して、それを受け取った者がその音に感応して返すという交感が自在にできるのがオーケストラの理想。そこから音楽の奥行きとかふかみとか色合いが生まれるのです」
言葉の前に、楽譜というバイブルのようなものが存在し、楽譜で書かれていない微妙な感覚を引き出すために指揮者が存在している。
その引き出された音の加減や表現に私達聴衆は感動しています。
言葉のように見えるものの力も大事ですが、見えないものの力が人の心を動かすのですよね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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