不確実さが脳の栄養素
初めて高級レストランで食事をした時のことを覚えていますか?
多少の緊張とワクワクした嬉しい気持ちや興奮で食事をした後にとても満足した気持ちになったはずです。
しかし、そのようなレストランに行く機会が増えてしまうと高級レストランなのだからサービスの良さ、食事の美味しさは当たり前でサービスや食事に、さほど有り難みを感じなくなります。
これを裏付ける実験があります。
不確実さが脳の栄養素
サルに合図を出して餌を与えるという行為を繰り返します。
すると「合図があれば餌をもらえる」と餌が当然となり快楽を生み出す「ドーパミンニューロン」が合図音に反応しなくなるそうです。
そこで合図音が鳴っても餌がもらえない状況を作り出すとこのドーパミンニューロンは働き出し、もらえるのか、もらえないのか分からない、確率が50%の時に最大の働きを見せるそうです。
合図音が鳴る→餌がもらえるというマンネリ化した状況ではサルの快楽ニューロンも反応しないのですね。
人間の脳においても、この「ドーパミンニューロン」は集中力ややる気を維持するのに重要な働きをしています。
日々の生活、仕事、同僚、顧客、風景、家族などマンネリ化してしまったり、当たり前だと思っていることがあればそれは脳にとって良くない環境を作り出しているということ。
老舗で間違いがない高級店に行くよりも初めて行く外資系の高級レストランで「サービスは大丈夫だろうか?味は舌に合うだろうか?」と不確実要素がある方が、脳というのは活性化しているのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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