「気にしなくていい」と言われても・・・

「あの件は、もう気にしないでいいよ」と言われると、余計に気になることってありますよね？
同様に、「◯◯のことは、考えないで」と言われても、考えずにはいられなくなります。

「気にしなくていい」と言われても・・・

アンディ＆ウォシャウスキー監督の映画「マトリックス」に主人公（ネオ）が預言者（オラクル）と初めて会うシーンがあります。
そこでオラクルがネオにこう言うのです。「花瓶のことは気にしなくていいのよ」
すると、今まで何もなかった空間に花瓶が現れびっくりしたネオは思わず花瓶に触れてしまい花瓶を落として割ってしまうのです。

なぜネオは、気にしなくていいと言われた花瓶を思い浮かべてしまったのでしょうか？
その理由は人間の潜在意識にあります。
潜在意識は、「気にしなくていい」という否定形が理解できず、逆に、余計に「気にしてしまう」という特徴があるのです。

私のセミナーでも、「赤いサルを思い浮かべないでください」というエクササイズをやります。
どうですか？今、あなたの心の中に、赤いサルが思い浮かびませんでしたか？

潜在意識はイメージで動いておりまた、否定形が理解できません。
そのため心の中の赤いサルを消すことができず「赤いサルを消そう」、「赤いサルを消そう」と思うたびに赤いサルのイメージが潜在意識の中に刷り込まれどんどん具体化し明確なイメージになってしまうのです。

あなたも、人に何かを指示する際には、「□□をしてはいけないよ」「くれぐれも□□だけはしないで」と否定形を使うのではなく、「◯◯のようにしてください」「◯◯になると最高だね！」
と相手がイメージできる言葉を選ぶようにしましょう。

すると相手があなたの意図することをイメージし易くなりますよ。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです！