ストレスと「海馬」の関係
新しい環境、新しい仕事、新しい人間関係などからくるストレスは脳にも有害です。
体がストレスを感じている時、副腎皮質では“コルチコステロン”と呼ばれるホルモンが作られています。
このホルモンは脳に必要なものですが量が多すぎると神経細胞(ニューロン)の働きを抑制します。
ストレスと「海馬」の関係
ストレスで記憶力が落ちたり仕事の効率が落ちたりするのはこのホルモンが大量に分泌されるためでしょう。
世の中にはストレスに弱い人、強い人がいますが実際は、ストレスに弱い脳、強い脳が存在するわけではありません。
ストレスとうまく付き合える人がいるとすればそれは、「環境に素早くなれる順応力」を備えているからといえるのです。
新しい環境、仕事、人間関係にすぐ慣れてしまえば、コルチコステロンにさらされても能力は低下しません。
環境順応力には、海馬の働きが大きく関わっています。
ネズミの実験で、ネズミの海馬を麻痺させると新しい環境に慣れることができずいつまでも強いストレスを感じ続けます。
逆に、海馬を刺激すると、ストレスが減少するのです。
つまり、海馬による記憶の働きが高まるとストレスが減少するのです。
新しい環境に対する記憶力が高まるとストレスに慣れることができます。
新しい環境でストレスが記憶力が増すことで感じなくなるというのは「安定化志向」と「可塑性(かそせい)」という脳の特徴をよく表していますよね。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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