言葉より伝わりやすい“表情と心情”
哲学者のディヴィッド・ヒュームは著書『人性論』の中で、「人間は生まれつき共感する能力を持っていて、他人の心の傾向や心情がどれほど自分と異なるか反していても、それを感じとってしまうのだ」と記しています。
これには納得する人が多いのではないでしょうか?
言葉より伝わりやすい“表情と心情”
ある企業を覗いてみると、同じフロアにいる人達は一様に暗かったり、反対に明るかったり、フロアにいる社員全員が同じ気分を共有している気がします。
このように人は同じ部屋にいるだけで、他人の気分に充分に反応し共有することができるのです。
医者は、待合室で待つ患者の憂鬱さに大きく影響されるといいます。
そのため、患者に対して苛立ったり、怒ったり、無神経な態度で接して、患者のマイナスな感情に巻き込まれないようにするそうです。
医者が患者の自分にぞんざいな態度で接してくるときは、共感しないための「逆転位反応」であると考えられるわけです。
ポジティブな面も人は共有しやすく、笑っている人を見ると無意識に自分が笑う時の顔の筋肉を動かし幸福感を味わっています。
コミュニケーションにおいて言葉よりも、表情や心情が伝わりやすいのはこういった人間の共感できる能力のためなのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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