記憶とストレスの意外な関係
年度変わりなどは、新しい環境、新しい仕事、新しい人間関係・・・こうしたストレスが容赦なく押し寄せますね。
忙しい時期にストレスに負けてしまっては、大きな損失です。
身体がストレスと感じている時、副腎皮質で作られる「コルチコステロン」というホルモンが、大量に脳に流れ込むと神経細胞(ニューロン)の働きが抑えられて、記憶力が低下したり仕事の効率が落ちたりと好ましくない作用が現れます。
ストレスによる能力の低下は誰にでも普遍的に生じる現象です。
記憶とストレスの意外な関係
神経生物学者マッゴー博士の論文によれば、ストレスから脳を守る秘訣は、環境に素早く慣れることなのだそうです。
新しい環境に慣れさえすれば、仮にコルチコステロンにさらされても能力は低下しないというのです。
ストレスに慣れることは一種の「記憶の作用」であり、現在の環境を海馬を使った脳の作用によりストレスに感じる必要はないと脳が”記憶”した結果です。
逆に海馬を刺激するとストレスは減少します。
記憶にとってストレスは天敵ですが、ストレスもまた記憶力を天敵としているのです。
ビジネスの世界では、現実問題としてストレスが避けられない場合も多々あります。
新しい環境にできるだけ早く順応しないと、大切な記憶力が侵されかねません。
記憶力が高ければ、こうした危機に直面しても受けるストレスは少なくて済みます。
不可避なストレスに直面する時の備えとして、普段から記憶力を鍛えておくといいでしょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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