脳は否定的バイアスを優先的に注目する
私たちの脳は、肯定的な情報よりも否定的な情報に影響されやすいのです。
例えば、デパートの商品券500ドル分が当たったと知らされたら・・・かなり嬉しいですね。
逆に、500ドルの入った財布を落としたら・・・こちらはかなりがっかりしますね。
両者の経験がもたらす反応の度合いは大きく異なります。
脳は否定的バイアスを優先的に注目する
500ドル失った事による落ち込みは、500ドルの商品券が当たった喜びよりはるかに強くなりやすいのです。
これは「否定的バイアス」と呼ばれるものです。
否定的な出来事は、不安を感じ、脈拍数が増え、息苦しくなるといった闘争・逃避反応をもたらします。
さらに、脳は、肯定的な情報よりも否定的な情報を処理するのに時間を要する特徴を持っています。
否定的な出来事に、脳は自動警戒メカニズムが働き、情報処理能力にも影響を与えてしまうのです。
否定的バイアスは、誰もが同等に持っているわけではありません。
憂鬱や不安に支配されてしまう悲観主義者を心理学者は、「神経症的」と呼びます。
反対に、社交的で自信があり活動的な人を「外向的」と呼びます。
「外向的な人が神経症的な人よりも社会的な接触を求める理由のひとつは、彼らの報酬体系が他人の笑顔に積極的に反応するためで、彼らは人に囲まれていると大きな喜びを感じるからかもしれない。一方、神経症的な人の脳は否定的な感情に過剰反応し、それはさらなる心配や落ち込みを招くだろう」とワシントン大学のタル・ヤルコニ氏は言っています。
脳において否定的な情報は肯定的な情報よりも重要視され、より強い影響を与えるのです。
ゆえに、物事を肯定的に解釈する対抗手段が大切になります。
最悪の状況でも積極的に別の解釈を楽しむことで簡単には影響されない脳を作りましょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
ブログの読者になる
メールで受け取ることができます。