行動することを考えるだけで脳は活性化する
意志や注意に限らず、心と体の状態は全て脳と関係があり、脳によって決められています。
例えば、試してみてください。拳を握りしめて、歯を食いしばってください。
そして、重い家具を押している自分の姿を想像します。
これは簡単ですね。
では次に、拳を握りしめ、歯を食いしばった状態で、カリブ海の島で穏やかな波の調べを聞きながら、砂浜に寝ている姿を想像してください。
そうすると、拳を握りしめて歯を食いしばっているのが難しくなると思います。
行動することを考えるだけで脳は活性化する
体が精神活動と正反対のことをしていると、意識を集中するのが難しくなります。
つまり、自動的な反応があるおかげで私たちは、次から次へと起こることの全てを意識的に評価しないで済むのです。
私たちの体は自動的に、良い評価をした出来事や経験に対しては近づき、悪い評価のものからは離れようとします。
19世紀の心理学者ウィリアム・ジェームズは、「行動するために考える」と記しています。
これは、行動することを考えるだけで実際にその行動をとる可能性を高める、という考えを表しています。
頭の中で行動しようと考えるだけで、実際に行動するときに働く脳の同じ部分を活性化させるということなのです。
実際に行動を起こす前に、なりたい自分の姿や困っている状況を変えることを頭に思い描くようにすると脳が活性化し、スムーズな行動が期待できるでしょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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