よい人間関係を作る脳の「3つのシステム」
私たちの脳は、たとえちょっとした仕草でも他人の動作を見たとき、自分がその動作をした時に活動する脳の部位が同じように活動します。
よい人間関係を作る脳の「3つのシステム」
脳の頭頂葉の右側には「ミラー(鏡)ニューロン」と呼ばれる神経細胞があって、他人の行動と自分自身をつなぎ併せています。
いわば、「他者モニター・システム」です。
他人が苦しんでいるところを見て、「痛いだろうなあ」と思ってムズムズとする感覚を生み出すのが、「帯状野」や「島皮質」の活動なのです。
シンガー博士は、この他人の苦痛を感知する優しい神経を「同情ニューロン」と名づけました。
あなたも映画やテレビドラマで、主人公が失恋するシーンを見て、自分とは関係ないのに、胸がチクチクと傷んだりしたことがあるでしょう。
いわば、他人の気持ちがわかる「他者共感システム」です。
そして3つ目が、「他人に対する自分」という概念、「エゴイズム(自我)・システム」です。
自分の夢をかなえるためには、人の協力がとても重要です。
それにはいうまでもなく“良い人間関係をつくる”必要があります。
ですからコミュニケーション能力を高めるということは不可欠です。
そのために他者モニター・システムと他者共感システムをフル稼働するのです。
しかし、他人の意見ばかりを聞いて、自分の意見がないと人間は成長できません。
自分の成長や社会の進歩のためには、自分という概念をしっかり持って、それを磨きあげるということが大切です。
そういった意味でエゴイズム・システムも必要になってくるのです。
他人と良い人間関係をつくりあげるためには、「他者モニター・システム」「他者共感システム」「エゴイズム・システム」の3つを、総合的にバランスよく機能させることが重要なのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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