アイディアの源泉は、ニーズの掘り出し
毎月240万円の赤字を出していたレストランを私が受け継いで改革を進めた時、最も苦心したのが新しいメニューの開発でした。
それまでは、店のコンセプトも方針も曖昧だったので、どんな客層の属性やマーケットなどは全く無視、売価や客単価の設定がチグハグで、どんな客層にどのようにお金を使ってもらいたいのかはっきりせず、儲かるものも儲からなかった状態でした。
アイディアの源泉は、ニーズの掘り出し
そこで、考えたのは、「お客様がこの店を利用する動機を考えてみよう」「どんなお客様がこの店を利用するのか」「なぜこの店を利用するのか」といった考えに立ってみました。
週に3回程度、私の店にリピートしてくれるお客様も何人かいました。
そこで、百貨店で働く人たちが1ヶ月に使えるお金はどれくらいか、ポケットマネーで飲める価格帯はどれくらいかをまず調べました。
すると、1回にだいたい3000円くらい。逆にいうと、3000円でお酒を何杯、料理を何品出したら満足してもらえるかを考えたのです。
その中で集計を取って、定期的にメニューを切り替えて人気のものを残していくという試行錯誤をします。
それくらい緻密にメニュー開発をやり続けて、ようやく店も流行りだし、240万円の赤字が半年間で黒字転換しました。
ここで大事なのは、何のノウハウもないところでお客様の立場に立って、ニーズを探り出そうとした部分です。
日頃、漫然とやっていてはそういった発想に立てません。
新しい商品企画を立てる場合は、毎日しっかりとお客様を見て、話を聞き、必死に「お客様の満足」を考えることが大事なのです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです!
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